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涸沢体験




久々に予定が合って、Mちゃん、オーさんと、涸沢に行くことになった。

他にも候補を挙げたんだけど、

「では、涸沢へ!」  というまで、電話を切らせてもらえなかった。(笑)



奈良から夜通し走っていただき、沢渡に2時半着。

すでに駐車場は凄い車で、
暗い中、空きスペースを見つけるのにも一苦労。

上高地行の始発バスが出るまで、もう2時間ほどしかないのに、、



やっと晴れた9月連休、どこに行ってもそうだったろうけれど、
こちら、涸沢にもどっと人が押し寄せて、
どっちを見ても人だらけ。


こんなに晴れてしまったんだから仕方がない、と、一応、覚悟は決めていたけど、

実際は、その予想をはるかに上回る混雑が待っていた。



しょっぱなの沢渡バス停しかり、上高地しかり、

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登山道然り、

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抜かされても抜かされても、どんどん人が湧いてくる。


極めつけは、かの有名な涸沢小屋の混雑ぶり!

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涸沢の小屋が異常になるのは、紅葉の頃だけだろうと高を括っていたが
それは、完全に甘かった。

おかげで、断固回避! と、目論んでいた、「一つの布団に2~3人」
って惨事を、身を以て体験することになる。


(画像は翌日のものですが)

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寝返り一つ打てない、ギュウギュウ詰めの布団の中。

しかしそこで、私はしばし爆睡した。
なんと!

おそらく、前夜、ほとんど寝ていなかったからでしょう。

いやはや、寝不足に勝る快眠なし (笑)


と、体を起こせば、いつの間にやらギュウギュウ詰めが解消されて、
私の(?)布団は広々としている。

あらなんで?


どうやら皆さん、ギュウギュウ詰めに耐えきれず、次々と通路や廊下に移動され、
おかげで、のんき組が、のおのおと高いびきで、、zzz

いやはや、スンマセンでした。m(__)m

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さて翌日は、朝焼けを見てから奥穂高岳と涸沢岳に登り、涸沢小屋に戻ってくる。


だけど、こういう計画は、誰もが思いつくようで、

ここにきても、登山道は大渋滞!

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この辺りから左に回り込み、、右の膨らみのザイデングラードに取りつく。

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いやぁ、、それにしてもええ天気です♪

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ザイテングラードは、人が終始、流れているので、まぁ何とか通過できたが、

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さて、山荘まで上がってきて、奥穂高への登り、、、これが完全にあきまへん。

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ハシゴのところでつっかえとる。

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ようやくのろのろと動きだし、ては、また止まり、、
以降、停滞したまんま。

日影だと、だんだん身体が冷えてきて、急きょ、ヤッケを借りて着込む一幕も。


かくしてようよう難所を抜け出し、、一路、あの尖がりピークの奥穂へと (^O^)/

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そう! この申し分ないほど贅沢な、眺望を楽しみながら、、

シュンマセン、(^^ゞ


中央、右が槍ヶ岳

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黒々と構えるジャンダルム

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眼下、涸沢に小屋二つ

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北尾根のガタガタ
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見下ろす上高地、左は霞沢岳か
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後は山頂を踏むだけ、

かと思いきや、

奥穂高岳の山頂は、小さな祠の尖がりピークで、
そこで記念撮影する人の列が、また凄まじいことになってる、、あれまぁ、

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あのぉ、私は単に、山頂からの眺望写真が一枚、撮りたいだけ、、
って人も、同じように並ばされる、、


おかげで、ついつい上げざるを得なくなり、、(>_<)

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当然のことながら、下山も然りで、私らの手前でストップがかかった。

どうやら、小屋の人が交通整理に出てくれているようで、ハシゴの周囲で仕切ってはる。

ただ、それの待ち時間がとてつもなく長いので

お~い、いつまで、待たすんや~

とか、誰かが代表して叫んでくれてるけど、、
今しがた登ってきた人が、私らは1時間半ほど待ちました、

とか言われて、返す言葉なく、、<(_ _)>

この程度なら、まだラッキーでした、、と自らの幸運をそっと噛みしめ、(笑)

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小屋で一服してから、涸沢岳へ

こっちはかなりスムーズ、、


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まぁ、欲をいえば、もうちょっと晴れててほしかった、(笑)


眼下のカール
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だから、もうええ! ってか ↓
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かくしていろいろあったけど、ついにこれで、3000mともおさらば。 (^_^)/~
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と、下山してきて

この日の小屋の混みようは、前日ほど酷くはなかったので
やっぱ、連休初日というのがネックだったか!

と、あらめて認識、、


部屋自体も前日より、こじんまりしていて、
布団一つに余裕で寝れる。
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でも、
こんな時に限って、私はなかなか寝つけない。

ホッとしたら、疲れが出たのか、、


しかたなく夜中の12時、、そっとトイレに立ったついでに、扉を開けて外に出た。


静寂の涸沢カール、見下ろすテン場のライトの光も、もうほとんどが消えている。




今日は、月が明るいせいか

見上げる前穂、奥穂、涸沢岳の稜線が、シルエット状に、ぽっかり浮かび

あぁ、カメラを持ってくればよかった、と、私はその墨絵のような景色に見入った。


ふと、男性がお一人、同じように墨絵の稜線を見上げて佇んでいた。

その人は、私に気づかないのか、
こちらを見るでなく、満天の星空に目を移すでなく、

ただ一心に、涸沢の稜線を見つめている。



この人、本当にここが好きなんだ。




確かに涸沢カールは、ファンが多い。

その美しさ、稜線の峰々へ馳せる思い、、思い出や夢の数々、

それは、時期を問わず、時間を問わず、
涸沢を訪れる人を魅了する。


翌日、下山しながら景色の中に涸沢カールが現れる度に、オーさんは立ち止まって、
撮ってくれとカメラを出した。

後で見たら、カメラの中は涸沢だらけですよと笑いながら、何度も応じる。

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この景色が好きで、これを見れば心が休まる、胸が高鳴る、感慨に浸れる、
だから何度も来たくなる?


涸沢カールは、きっと、そういう人のためにある。

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私はようよう、それに気づいた。




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



感動した風景(個人的ですが、、)


あれが鷲羽よ!
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ジャンダルムに人がおる!
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天空の城 奥穂♪
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3000mから、無事下りてきて、Mちゃんとふたり
辿った尾根を見上げてる。
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遠くの山々
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近くの山々
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涸沢ファン、バンザイ!
(屏風の耳にて)
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# by across22chi | 2014-09-20 10:33